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テノール|大西貴浩 お知らせ
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熊野本宮大社での奉納演奏<前編>

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和歌山県・熊野へコンサートと奉納演奏に行ってきました。

9/16、午後に熊野入りし、夜には川湯温泉にあるペンション・あしたの森でコンサートを開催しました。会場にはたくさんの人にお集まりいただき、大盛況となりました。オーボエ大下裕子さん、ハープ渡邊真位さんとともに、日本の歌を演奏いたしました。また、彼女らにもそれぞれソロ曲を演奏してもらい、なかなか間近で聴くことのないオーボエとハープの音色に、みなさんとても熱心に聴き入っていました。川湯温泉の女将さんたちも勢揃いしたとのことで、今日は女将会だねという声も聞こえてきて可笑しくなりました。光栄なことですね。

9/17は前日から降り続く雨の中、熊野の奥宮といわれる玉置神社に向かいました。車1台がやっと通れるほどのくねくねとした細い道を数十分登ったところにあります。神社は霧に包まれ、とても幻想的な雰囲気でした。雨の神社も悪くはありません。大きな杉が何本も立っており、大きなものでは11メートルにもなるとのこと。

そして、下山して十津川村にある瀞峡に向かいました。和歌山・奈良・三重の3県をまたいで流れており、まるで中国の水墨画を彷彿とさせる大渓谷です。雨が降っていないときはもっと澄んでいるのだそうです。上流から下流へ、そしてその逆も船で行き来できます。天気がいい日に乗ってみたいものです。

日本のマチュピチュとも呼ばれている赤木城跡近くに、丸山千枚田という棚田があります。いま、ちょうど稲穂が実っており、黄金の棚田はなんとも美しい眺めでした。ところどころに生える曼珠沙華の赤がアクセントになり、美しさを際立たせています。

その後、熊野市にある花窟神社と産田神社へ参拝しました。

花窟神社はイザナミノミコトの御葬所と言われている神社です。社殿はなく、70メートルの巨石がご神体となっています。

そして、産田神社は、イザナギノミコトがカグミカヅチノミコトを産んだあとに火傷で亡くなったと言われている場所にある神社です。玉石が敷き詰められた場所は、ひもろぎと呼ばれる昔の祭祀場で、神を招いた場所です。現存するひもろぎは日本には2つしかなく、その一つだそうです。

お楽しみの夜ご飯は、川湯温泉にある立石さんで宴会。熊野牛のしゃぶしゃぶや、クジラの刺身をいただきました。小学校の給食で立田揚げは食べたことがありましたが、刺身はもちろん初めて。おそるおそる口にしたところ、特に臭みもなく、つるんとした食感で柔らかく美味でした。

続く