2/6に開催された鳥取・智頭宿雪まつりで、津軽三味線・福居一岳と和響コンサートをしてきました。
2/5に智頭町 に入り、コンサート会場となる龍吟山興雲寺の階段を飾る雪のかまくらを作るところからお手伝いするはずが……雪が降っていませんでした。雪まつりのために山から降ろしてきたという雪の塊がちらほらとあるばかり。ということで、翌日の雪に期待しつつ、かまくら作りは当日のコンサート前にすることになり、その日はリハーサルと近所の散策へ。宿場町らしい街並みの中にひと際大きな杉玉のかかる建物を発見。造り酒屋さんでした。地酒の諏訪酒造さんのお酒はすっきりと 飲みやすく、20年近く寝かせたものはまるで紹興酒のような味がしました。新酒ができたことを知らせるこの杉玉、智頭では酒蔵だけでなく多くの民家の軒先にも飾られていました。
結局、コンサート当日も雨となり、雪は降りませんでした。しかし、会場には廊下や玄関まで溢れるほどのお客様がお越しくださり、大盛況のコンサートとなりました。鳥取の民謡である貝殻節をアンコールに歌うと、会場からは大きな合いの手が入り、大盛り上がりとなりました。みなさんの地元を愛する気持ちが伝わってき、こちらも不慣れながら楽しく民謡を歌わせてもらいました。また、文部省唱歌のふるさとの作曲者は鳥取生まれの岡野貞一。コンサートの後に、この曲を作ったのが鳥取生まれの作曲家だということを感じながら歌ってくれているのが伝わってとっても嬉しかった、とあるお客様に声をかけていただき、あらためてどんな曲も大切に取り扱わなければならないと感じました。
そして、コンサートも無事に終わり、興雲寺の和尚さんらとご飯を食べているとき、障子の下のガラス越しにふと庭に目をやると、庭に雪が積もっているではありませんか!雨がいつの間にやら雪に変わり、あっという間にあたりを一面の銀世界に変えていました。ひとあし遅かったねとみんなで笑いあい、これもいい思い出となりました。