出演依頼やお問い合わせ
テノール|大西貴浩 お知らせ
news

九州の旅2017

weblog

今年の高千穂神社での奉納に合わせて、熊本、大分とコンサートを開催しました。熊本ではオーボエの大下裕子さんと、大下さんの大学の友人である近藤朝香さんと3人で、大分では私の10年来の友人宅で大下さんと2人で演奏というまさかまさかの展開。こうやって色んな人と繋がっていくのが面白くて好き。高千穂神社の神様はいつもユニークなご縁を運んでくださいます。
 

 
熊本のコンサートで仲良くなったお客様に熊本を案内してもらいました。なんと旦那様は粟嶋神社でお勤めとのこと。さっそく神社を案内してもらいました。この日本一小さい鳥居は病気平癒のご利益があるとか。
 

 
そして、天草へ。この景色の美しいこと。言葉を失いました。島がぽこぽこと点在し、そこに橋が架かる風景は、瀬戸内海を小さくしたような、そんな光景でした。
 

 
生け簀から獲れたてのいか刺しも最高。
 

 
高千穂に向かう途中にある20メートルはあろうかというブランコ。高所恐怖症のぼくでも楽しめました。恐る恐る乗ってみると、なんだか知らないけどお腹の底から笑いがこみ上げてくる!で大爆笑!笑 一山越えられそうなくらいの迫力でした。
 

 
廃線を利用したアマテラス鉄道。緑の中を走り抜けます。
 

 
去年は熊本の地震があった影響で奥まで入れなかった高千穂峡も全面開通。高千穂峡にかかる橋が3本重なって見えるスポット。今回お世話になった貸別荘高千穂峡の社長さんが案内してくださいました。
 

 
高千穂神社の後藤宮司にお会いできるのがどんなに待ち遠しかったことか。いろんな気づきを与えてくれます。
 

 
ハワイのジャグジーで出会い、高千穂の温泉で奇跡の再会を果たしたご一家。不思議なご縁です。
 

 
湯布院の亀の井別荘でランチ。
 

 
山荘無量塔のカフェでコーヒー。
 

 
別府の三大秘湯のひとつ、へびん湯。ガタガタの山道を走らせること10分。なんせ温まる!そして、この景色に癒されます。そのあと、つるの湯にも行ったのですが人もいて写真は撮れず。お墓の横道をずーっと入っていくとあらわれる秘湯でした、夜は怖いかな。。。
 

 
 
忘れられない九州演奏旅行になりました。

先週末のあれこれ④高千穂に繋がったのは…

weblog

5/23。最後の朝、部屋でゆっくり出かける用意をしていると部屋の電話が鳴りました。まだチェックアウトにはまだ早い時間なのになにごとかと電話に出ると、「宮司が1時間前からロビーで待っています、みんなには知らせるなとのことだったのだけれどお伝えしておきますね。電話があったことはくれぐれも内密に…」とフロントから電話。そろそろ部屋を出ようとしていた頃でしたので、そのままロビーに降りていくと、本を読みながら後藤宮司が待っていてくださいました。お見送りをしようと思って、と笑顔の宮司。宮司の笑顔はとっても素敵です、本当にかわいらしい(こんなことを言っては失礼ですが…笑)。普段のまじめな顔とのギャップがすごいのなんの。高千穂でいちばん印象に残っているのは、雲海でも峡谷でも神社でもなく、この宮司の笑顔だといっても過言ではありません。私は後藤宮司のファンになってしまいました。今回、後藤宮司を紹介してくださった書家の渡邊エミさんも、「宮司って玉三郎に似てるのよね」とおっしゃっていましたが、今となっては合点がいきます。

その渡邊エミさんと、ご主人の紙すき職人である渡邊敬三さんは、和紙の工房「工房かかし」を営んでいます。数年前に京王百貨店の催事に出店しているおふたりと知り合いました。そして、昨年、高千穂神社に私のことを紹介してくださったのが、この渡邊さんご夫妻でした。渡部さんご夫妻も高千穂神社や伊勢神宮などたくさんの神社に紙を奉納しているそうです。「大西さんなら大丈夫だ、紹介してあげるよ」と快く高千穂神社の後藤宮司をご紹介くださり、今回の奉納へと繋がりました。
 
image

毎年、催事にやってくるお二人を訪ねていましたが、ここ2回ほどは、体調を崩してしまった敬三さんとはお会いできていませんでした。しかし、高千穂に行く前日にちょうど開催されていた催事に顔を出すと、今年はいつもの元気な敬三さんがいらっしゃっているではありませんか!神様のお計らいだとしか思えませんでした。ふたりの笑顔に見送られて高千穂に行けたことを、心から嬉しく思います。そして、今年も半紙を購入しました。どんな作品ができあがるのか楽しみでなりません。
 
image
 
image

さて、高千穂に話を戻します。せっかくでしたので、後藤宮司を朝ご飯にお誘いしました。近くの喫茶店で野菜カレーを食べました。そこには秋元神社の御神水で淹れたコーヒーがありました。そして、その秋元神社も後藤宮司が宮司をなさっている神社だそうです。ご飯の後で訪れましたが、ぐるっと岩盤に囲まれて樹々に覆われ、まるで自然の吹き抜けのようになっている素晴らしい場所でした。
 
image
 
image

いま、地震の影響で高千穂への観光客も減っているとのだそうです。しかし、観光客が減っているいまだからこそできることをやらなければならない、そのための時間を与えられたのだと、とても前向きに後藤宮司はおっしゃっていました。辛いことは、考えるより先に動く。そういった言葉の数々に宮司の強さも垣間みることができました。

また、私のCDに収録された「荒城の月」を聴いてくださったようで、「いままでどの荒城の月も自分のイメージにしっくりこなかったけど、大西さんのはイメージそのものでした」とおっしゃってくださったことがとても嬉しかったです(「荒城の月」のモデルと言われている大分県竹田市の岡城跡は高千穂からも近いのだそう)。これからも精進していかなければならないと改めて思わされた旅でした。

来年も必ず戻ってくる、と心に誓いました。

終わり

先週末のあれこれ③奉納

weblog

5/22。いよいよ奉納の朝が来ました。この日は4時に起き、まずは国見ヶ丘に雲海を見に行きました。まだ外は暗く月明かり。けれども、満月を2時間後に迎えようとしている月は、とっても明るく世界を照らしています。
 
image

雲海は11月くらいがいちばんよく見られるそうです。この時期に見られることはごくわずか。けれども、19日に雲海が見えたと聞いて、奇跡を信じて国見が丘へ。すると、写真で見るような雲海とは行きませんが、うっすらと雲海が広がっているではありませんか。美しい景色に、寒さも忘れて見入る私たち。
 
image

国見ヶ丘の朝の音をyoutubeでご覧ください。

うっすらとわいている雲海はこちら。

高千穂神社での奉納演奏は9時に始まりました。後藤宮司ご夫妻がお知り合いに声をかけてくれたようで、遠くは福岡からも奉納を見に来られた方もいらっしゃったようです。昨日、奇跡の再会を果たしたおじいさんも奉納に来てくださいました。
 
image
 
image

そして、演奏の前に正式参拝が行われたときに、また驚くことが起こりました。

宮司が本殿の扉の前に座ったとき、感情とは別なところで涙が出てきました。こんなことは初めての経験でした。禊の涙だったのかも知れません。
 image
 
image

*糸
*夏は来ぬ
*うぐいす
*童神
*スタンドアロン
大西貴浩(歌唱)/大下裕子(オーボエ)/Mariko Lei’ilimalani(フラ)
 
image

奉納が終わった後、宮司ご夫妻とお話をさせていただきました。私が「うぐいす」を歌ったとき、急にうぐいすが何匹も鳴き始めたそうです。地震の影響か、今年はうぐいすの鳴き声を例年ほど聞いていなかったようで、歌を聴いていた方たちはみんなびっくりしていたと、奥様がおっしゃっていました。

後藤宮司が詠んでくれた歌。
 
image

その後、高千穂峡へ。前日までは運行中止されていたボートも解禁されており、人生初のボートこぎに挑戦。和歌山の瀞峡とも似ていました。
 
image
 
image

その後、天岩戸神社へ。西本宮の裏にある遥拝所に案内していただき、天照大神が姿を隠した天岩戸を実際に見ることができました。天岩戸はご神体のため撮影はNGです。
 
image
 
image

東本宮。
 
image

天安河原。神々が会議をひらいたとのがこの場所。賽の河原のように石が積み上げられていました。ちょっと怖かったです。
 
image

高千穂神社では毎日20時より拝観できる夜神楽。天岩戸から天照大神を引きずり出すシーンが演じられます。
 
image

神話の国、高千穂。奥が深いです。

続く